4月29日(金・祝)に開催した市制90周年記念「博物館ぶたいうらツアー&プラネタリウムこどもスペシャル」、そのうちのプラネタリウムのご報告です。
前回の記事で、今回の行事と「博物館こどもフェスタ」との関係に触れましたが、プラネタリウムについても「こどもフェスタ」を受け継いだことがあります。それは学生さんをはじめとする、ふだん博物館でアルバイトをしている子たちが投影を担当するということ。当館にはプラネタリウム投影補助のアルバイトが何人かいるのですが、その子たちのうち希望者3名が、今回は投影を担当しました。順にご紹介しましょう。
一人目は、辻本あかりさん。はるばる奈良からやってきてくれました。彼女は大阪のとあるプラネタリウムで大学生がプラネタリウムを投影する「大学生プラネタリウム」というイベントでの投影経験が何回もあるベテランです。生物学が専門で、それを活かして今回は「星空動物園」…動物の星座をテーマに投影していました。実は彼女には、昨秋のプラネタリウム一般向け投影の番組「電波で探る宇宙 アルマ望遠鏡10年の軌跡」のナレーションを担当してもらいました。現在絶賛公開中のYouTubeチャンネル動画「だいたい3分でわかる88星座図鑑」にも声で出演してもらっています。どこかで声を聴いたことがある、という人も多いかもしれません。
二人目は、田中匠さん。彼は平塚市博物館のワーキンググループの一つ、天体観察会の会員でもあり、博物館文化祭の実演でプラネタリウムの投影をしたことがあります。彼は、天の川銀河と同じような星の大集団である銀河を専門としていて(彼の研究成果は例えばこちら)、今回の投影でも天の川のしくみを解説し、またすばる望遠鏡が撮影したいろいろな銀河の画像を紹介してくれました。
三人目は、枡本晴希さん。彼は、博物館の「星を見る会」のお手伝いを毎回のように担当してくれているので、そこで会ったことある人もいるかもしれません。彼は、自身でよく星を見に行ったり天体写真を撮影したりしていて、今回の投影にもその経験が活かされていました。「旅先での星空」と題して、長野県や沖縄県石垣島での星空が再現されていましたね。皆さんも、行く機会があればぜひ今日の投影を思い出してみてください。