本日、ポスト特別展「掘り起こされ「ていた」平塚」がはじまりました。
5月8日まで開催していた特別展「掘り起こされた平塚Ⅳ ‐姿をあらわす遺跡たち‐」の中から、当館所蔵の資料を遺跡ごとに紹介しています。彼らの多くは、普段は収蔵庫の中にいるので、この機会にぜひ見てみてください。
また、開催していた特別展の関連イベントとして、市内の遺跡をゆるく巡る『ぶらり遺跡ウォーキング』を企画していました。
今話題(?)の四之宮地区と岡崎地区の二つを歩くこととしていました。四之宮の方は無事に開催できたのですが、岡崎の方は中止基準を満たしてしまったので開催を断念しました。そこで、当日はどんな感じで歩くつもりだったのかを簡単にご紹介します。
当日はこんな感じで、およそ4kmのコースを予定していました。岡崎の台地の北と南をそれぞれ歩くので、かなりアップダウンがあります。そうした高いところに遺跡は分布しているんですね。
第1ポイントは、この辺り一帯を所領していたという岡崎義実の墓。現在放映中のテレビ番組でも絶賛出演していますね。彼が築城したと伝わるのが岡崎城跡です。
伊勢原市の無量寺はその岡崎城跡の本丸があったのではないかとされています。この周辺は数地点で調査されていますが、鎌倉時代のものとみられる遺構はあまり多くなく、室町時代の遺構の方がみつかっています。
この時代、相模三浦氏最後の当主である三浦義同(道寸)が岡崎城にいたと伝わっているので、その時に改築した痕跡であるのかもしれません
南側の台地の方には、岡崎神社があります。その周辺でも数地点で発掘調査が行われていますが、やはり鎌倉時代の遺構はあまりみつかっていません。ですがこちらでは、鎌倉時代末期に埋没したのではないかとも考えられる堀跡が発見されているので、鎌倉時代の岡崎城は南側の台地がメインであったのかもしれません。
簡単ですがこんな感じで歩いていく予定でした。