謹んで新春のお慶びを申し上げます。また、旧年中のご恩顧に改めて感謝申し上げます。

昨年は二度にわたり緊急事態宣言が発出され、行事等をやむなく中止した時期もありましたが、年間通して開館を続け、3 本の特別展をご覧いただくことができました。春期特別展「火球と隕石」は、映像やグラフィックを駆使して話題の火球を親しみやすく紹介いたしました。夏の「平塚空襲 その時、それまで、それから」は、アンケートの回収枚数がおそらく過去最多となる227枚にのぼり、多くの反響が寄せられました。開催中の「神奈川の大地-1億年の記憶-」は、県内の地質を体系的に紹介する内容で、連日たくさんの方々にご観覧いただいております。

また、ホームページやSNS を通した情報発信をさらに推進した一年となりました。3 月から連載を開始したホームページ「5 分でわかる平塚学入門」は毎週金曜日に新番組を公開しています。秋からは公式LINEとTwitterを開始し、館情報をリアルタイムで広く発信することができるようになりました。本年も特別展とWEB・SNSでの情報発信・話題提供を基軸に据え、様々な事業に取り組んでまいります。特別展は春に「掘り起こされた平塚Ⅳ」、夏に「野鳥愛」、秋に「星になった民具たち」の3本を計画しております。どうぞご期待ください。

プラネタリウムの一般投影は新年から11 時の回を再開し、1日2 回の投影体制に戻ります。長い間、ご不便をおかけ
してきましたが、感染状況が落ち着いていき、より多くの方のご希望に添えられる日が戻ることを願ってやみません。

本年も地域の自然と文化にまつわる話題をおもしろく、わかりやすくお届けできるよう、職員一同努力してまいります。どうぞ変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和4年 新春
館長 浜野 達也

北条氏印判状(当館蔵)の虎印判