ときどき「昼でも月が見えるんですね?」と聞かれることがあります。
そうです、青空の中に白い月の姿が見えることがあります。実は、晴れさえすれば毎月15日以上、日中に月を見ることができるのです。
月は太陽や地球との位置関係によって満ち欠けをして見えます。月の見た目の形と月が昇ってくる時刻の間には関係があって、例えば満月は日没とともに昇りますし、上弦の半月は日没時に真南に見えます。ということは、上弦の月は正午を過ぎて2時間くらい経つと東~南東の空に見えるというわけですね。一方、下弦の半月は日の出時に真南に見えます。ということは午前中に南西~西の空に見えるということになります。
日中の月は白く見えますので、空がすっきりと青く晴れていないと見つけづらく、意外と気づかないことが多いかもしれません。これからの季節、平塚はよく晴れて乾燥する日が多くなります。昼の月、ぜひ探してみてください。おすすめは、満月3日後くらいから10日後くらいまでの朝です。通勤通学の途上で眺めてみてはいかがでしょうか?
さて、小学校4年生の理科の授業では、月の動きについて学習します。「月の動きを観察してきなさい」と宿題を出す先生もいらっしゃるとのこと。必ず出すタイミングを間違えないようにしてください。もし学校で学級全体で観察しよう、という場合は下弦の日の前後がおすすめです。9時、10時、11時と1時間おきに3回くらいは月の位置を観察できるはずです。観察結果を記録するときは、地上の目印を一緒に書き込んでおきましょう。動きがよくわかりますよ(下の2枚の画像は2021年11月25日の9時15分と10時15分に撮影したものです)。