12月に入り、夕方の南西の空に木星と土星が明るく輝いているのにお気づきでしょうか。その2惑星、12月21日から22日にかけて見かけ上かなり近づきました。人によっては肉眼で2つに分離できないほど…ここまで近づくのは1623年(元和九年)以来およそ400年ぶりのことです(しかもこのときは太陽に近くほとんど見えなかった)。

あいにく博物館は施設点検等のために12月21日から休館しており、「星を見る会」などで皆さんにご覧いただくことは叶いませんでしたが、年内くらいは離れ行く2惑星の様子を楽しむことができます。ぜひ追っかけてみてください。

そして、このような惑星同士や惑星と他の天体が近づいて見えることはしばしば起こります。来年見られるものは1月31日(日)まで投影中のプラネタリウム番組「2021年の天文現象」でも取り上げていますので、ぜひ見に来ていただければと思います。

高麗山の斜め左上に木星と土星が見える
画像を拡大すれば2つに見えますよ(明るい方が木星です)