6月4日(火)から14日(金)まで、博物館は《燻蒸》のため臨時休館となりました。博物館には、たくさんの収蔵品があります。その中でも、木材や紙、布、そして標本といった資料は虫がつきやすく、植物の種やカビなどでも、ダメージを受けます。燻蒸では投薬によって、 そうした保管資料に影響を及ぼすモノを退治していきます。 虫が発生しやすい梅雨どきに行う燻蒸ですが、収蔵品をしっかりと守って、未来に伝えるための大事な作業となります。
具体的な工程としては、収蔵庫を密閉し、そこにホースで薬剤を入れていきます。準備終了後、2日間燻蒸して、4日間かけて排気、最後に安全を確認して、博物館の休館期間は終わります。燻蒸は、外部から運び込まれて間もない新着資料などに、特に効果を発揮します。
館内の燻蒸が始まると、あわせて事務所も殺虫殺菌されるため、講堂へと仕事場は引っ越しです。
いつもは部屋が分かれている管理担当と学芸担当も、このときは同じ空間で仕事をします(なんとなく新鮮な感じです)。現在、学芸は「夏期特別展 平塚学入門」の図録作成に追われています。博物館の6分野それぞれの視点で平塚を語る「平塚学入門」は、7月20日から始まります。燻蒸を済ませた博物館が、この夏、皆さまのお越しをお待ちしております。