1階寄贈品コーナー《新着資料展~民俗・歴史~》の準備作業中です。画面左の《ダルマ》は、箱根富士屋ホテルの厨房に置かれていたもの。火を扱う場所なので、火災除けの意味が込められていたようです。大きな厨房にふさわしい巨大ダルマは、間近で見ると迫力満点です。
今回の寄贈品には、 中原出身の磯部録郎氏 の老松町のご自宅にあった品々もあります。平成4年から約30年近く、空き家であった家を学芸員が訪ねてみると、先ほどまで人が過ごしていたかのように、かつての暮らしがそのまま残されていたそうです。幼い女の子がかぶっていた帽子、いくつも買い替えられているアイロンなど、それらはすべて古びたり色褪せたりしています。そうした暮らしの品々が、展示ケースという場を得て私たちの目に触れることで、かつて使われていた時代のことを語りだすようです。