特別展のみ開館中の博物館ですが、12月22日(土)に毎年恒例の体験学習「お飾りを作ろう」を実施いたしました。

一文飾りづくり

講師は入野にお住いの今井隆さん。旧家の伝統を受け継いだ技に加え、独自に編み出された画期的な玄関飾りの製作方法は、毎年参加者から大好評をいただいております。陰干ししてすぐった藁を始め、細々とした部品、お飾りに付ける扇子、エビ、ダイダイ、松と梅の紙飾りまで、すべて手づくりで用意してくださっています。今年は小学校や地域団体から要請されたお飾り作りのために160人分の藁や部品を用意されたとのことですので、ほんとうに頭が下がります。

玄関飾りの土台作りは、4人の呼吸を合わせるのが肝要

さて、体験学習は「お正月のお飾り」の説明から始まり、半紙を切って折るオシメ(紙垂)づくり、藁のない方、平塚伝統の一文飾りづくり、自転車や車に付ける輪飾りまでを午前中に行いました。初めて縄をなう方も要領さえつかめばスイスイとなえるようになりました。そして午後はメインの玄関飾りづくりで、皆さん立派なお飾りができあがりました。

扇子などのカンザシを取り付けると完成も間近

参加者は大人11名、子ども3名で、休館中のためか例年よりかなり少なかったのですが、その分行き届いた指導ができたと思います。昨年も参加されて今年赤ちゃんが誕生したご家族もありました。参加された皆様、そして「博物館日記」を読んでくださった皆様にとって来年が良き年になりますように。

参加者の皆さん