「こうのとり」とは日本が運用している宇宙ステーション補給機(HTV)の愛称です。約6トンという世界最大の補給能力を有し、国際宇宙ステーション(ISS)へ実験装置や宇宙飛行士の生活用品、生鮮食料品などを輸送します。物資の輸送を終えた後は、廃棄物などを載せ地球大気圏に突入し燃え尽きます。

その7号機が2018年9月23日(日)に打ち上げられ、無事にISSへ物資を届けたわけですが、本日(2018年11月8日)、ISSから切り離され、同11月11日(日)に地球大気圏に突入します。今回は、「こうのとり」がISSから分離する前に実験試料を載せた小型回収カプセルが取りつけられ、大気圏突入前にカプセルを分離、パラシュートで降下させた後、太平洋上で回収する計画があります。

http://iss.jaxa.jp/htv/htv7_re-entry.html

その「こうのとり」7号機の地球大気圏突入が、今回は日本上空を通過するコースをとることになりました。予定時刻は2018年11月11日午前6時40分頃と、平塚では日の出後になりますが、突入後の「こうのとり」の様子が火球となって見られる可能性があります。そのためその様子を撮影しようと、藤井学芸員が機材の準備を行いました。当日は早朝ではありますが、天文担当2人で「こうのとり」の最期の様子を見守りたいと思います。

無事に画像や映像が撮影できましたら、博物館日記や平塚市博物館Youtubeチャンネルで公開する予定ですので、ご期待ください。まずは晴天祈願ですね!

2台のカメラを繋げる藤井学芸員

撮影機材の準備をする藤井学芸員

カメラを空に向ける藤井学芸員

博物館屋上で撮影のシミュレーションをする藤井学芸員