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平塚の考古資料50選

15. 木材の加工に使われた磨製石斧(柱状抉入片刃石斧) 

遺跡名 内ムクリB遺跡(平塚市上吉沢字内ムクリ)
大きさ 長さ12.7 ㎝、重さ331 g
年 代 弥生時代

柱状抉入片刃石斧は、面を削り出して板材を作ったり丸木の表面を調整するなど、木材の加工に使用されたと考えられる石斧で、弥生時代に大陸から伝わった磨製石器の一つです。柄の方向と刃縁の方向が直交するように装着する「横斧」で、後世のチョウナの祖形と言えるでしょう。抉りは装着時に柄に石斧を縛る紐がまわる部分で、本資料のものは胴部の基部寄り5 ㎝の範囲に、角を3 ㎜ほど落として作り出されています。石材は変成岩のホルンフェルスです。使用痕は抉りの反対側の面に、刃縁から28 ㎜の範囲に認められます。
内ムクリB遺跡は縄文時代後期の資料が著名な遺跡です。また近くには古墳時代・平安時代の集落跡、古墳時代後期の円墳群が分布しますが、この資料が出土した台地周辺では弥生時代の資料は極めて希薄です。当時、集落から離れたところで使用されたものなのか、あるいは近くに未発見の遺跡があるのか、この資料の持つ意味は、今後の調査によって大きく変わってきます。


柱状片刃石斧


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