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−平塚の街でみられる地球の歴史−
深成岩類 1(白色花崗岩:白みかげ)
▲稲田みかげ
(含角閃石黒雲母花崗岩)▲稲田みかげの鳥居と石柵 茨城県笠間市稲田町稲田産 平塚市4丁目 春日神社 稲田型花崗岩 6500万年前 茨城県筑波山塊に分布する花崗岩類は、北側から稲田花崗岩(粗粒)・上城花崗閃緑岩・雨引花崗閃緑岩・加波山花崗岩(細粒)・山尾花崗岩(細粒)・筑波花崗閃緑岩(斑状)・北条花崗岩に区分されていますが、いずれもほぼ6000〜6500万年前のものです。稲田みかげは白色で粗粒の黒雲母花崗岩で、明治30年頃より採掘が始められたといわれます。国会議事堂の半分は稲田石が使われているといわれます。 ▲真壁みかげ (黒雲母花崗岩) ▲真壁みかげのモニュメント 茨城県真壁郡真壁町白井・長岡産 平塚市浅間町 平塚市役所前 加波山花崗岩 6000万年前 真壁みかげは、加波山及び足尾山に分布する細粒の両雲母花崗岩(加波山花崗岩)を切り出しています。稲田みかげと比べると細粒で、有色鉱物が多いのがわかります。石英脈にざくろ石を良く含み、総合公園球場入口の銘板でも見ることができます。総合公園には噴水を始め多量の真壁みかげが使われています。 ▲ざくろ石を含む真壁みかげの銘板 ▲噴水に多量に使われている真壁みかげ 平塚市大原 総合公園球場入り口 平塚市大原 総合公園 噴水 ▲岡崎みかげ(両雲母花崗岩) ▲岡崎みかげの鳥居 愛知県岡崎市産
平塚市大神 寄木神社 武節花崗岩 7000-8000万年前 岡崎みかげは、愛知県岡崎市東方で産出する非常に細粒の両雲母花崗岩で、白雲母を多量に含んでおり、色指数(有色鉱物の割合)が10以下と低いのが特徴です。領家帯の武節花崗岩体に属し、白亜紀後期(7000〜8000万年前)に、南側の領家変成岩類と北側の伊奈川花崗岩体を貫いて形成されたものです。岡崎みかげは 400年の伝統を持つと言われ、最古のものは1459年作とされます。灯籠・墓碑など細かな細工に適する素材として、庵治石・真壁石に並んで三大産地と言われます。平塚市域では鳥居や灯籠でみることができます。 スケールバーは1cm
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