わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

漂着物を拾う会(2005年10月)

平塚市博物館公式ページ

虹ヶ浜から<2005年10月>

●今月の虹ヶ浜(2005年10月8日)

50m×10mの枠の中で見つかった貝

虹ヶ浜全景(05年10月8日)

たくさんの貝

どんよりしたくもり空。意外に波があって、大勢のサーファーがミズスマシのように浮かんで
いました。虹ヶ浜としては貝の打ち上げが多い日で、 種類もが見つかりました。


秋ですね! いろいろな実が流れ着いて、浜辺にも秋の気配・・・

カキの実

オニグルミの実

クリのイガ

カキ

オニグルミ

クリ


よく調べて結論を出さないと・・!!

ドチザメ

ビゼンクラゲ

 左のサメは長さ30cmほどのもので、体にはっきりしない黒い斑点があることや歯の特徴から
「ドチザメ」と思われます。また、右の大型のクラゲ(カンの蓋と大きさを比べてください)はその
後同じものが茅ヶ崎にも流れ着き、井川さんが江ノ島水族館に問い合わせてくださった結果、
「ビゼンクラゲ」であることが分かりました。会の当日は、どちらも間違った説明をしてしまいま
したが、図鑑をしっかり調べて結論を出さないといけないことを痛感しました。



タバコのフィルターフィルターで作った紙

たばこのフィルターで紙を作る!

 10月の会の午後、もっとも数の多い漂着物の一つであるたばこのフィルターを材料に紙作りに挑戦しました。
●フィルターの中で活性炭を含まないきれいな部分だけを取り出す → ●水の中でほぐす → ●はさみで
1mmくらいの長さになるべく細かく切りきざむ → ●よく水をしぼる(ハガキ大で約20g程度が必要) → 
●500ccのペットボトルの中に入れ、満たした水とともに振り回して混ぜ合わせる → ●型枠の中に広げる
 → ●タオルの間にはさみ水を吸い取る → ●タオルの上からアイロンをあてる

製作風景

型枠に流す

製作風景

型枠の中に広げる


ヘリトリマンジュウガニ

漂着物図鑑   ヘリトリマンジュウガニ

 9月の会で高橋一子さんが見つけたカニです。田中樹君が持っていた
海の動物図鑑で調べてもらったところ、はさみだけ黒い特徴からサメハ
ダオウギガニという種類ではないかということになりました。
 ところが、持ち帰ってよく調べてみると、その種類にしては足などのイ
ボイボが少なく、甲らの形も少し違うことが分かりました。そこでくわしい
図鑑と照らし合わせてみたところ、甲らの周囲に巾の狭い縁取りがある
こと、全体が黒っぽい赤色であることなどから、ヘリトリマンジュウガニと
いう種類であることが分かりました。房総半島より西に分布する暖かい
海の種類だそうです。虹ヶ浜では初めての記録でした。

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