野鳥の観察 (6.コミュニケーション)

モビング

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

タカ類やフクロウ類、カラス類などが現れると、小鳥が群れを作ってつきまとい、それを追い払う行動をとることがあります。こうした行動をモビング(擬攻撃)と呼びます。この行動は実際の攻撃ではなく、嫌がらせをして追い払うのが目的です。
オナガ・コアジサシ・ケリなどは巣を作っている場所に犬や人などが現れると、親鳥が集まってきて、相手につっかかるように飛び回ります。これもモビングの一種です。
カラス類は小鳥のモビングを受けることもありますが、一方、ノスリ・オオタカなどのタカ類に対してモビングを行います。時には数十羽がタカの回りの飛び交うこともあり、観察者にタカの存在を教えてくれます。

83 カラスにモビングされるイヌワシ

☆チェック☆83表